
こんにちは!明光義塾です!
今回は、中学受験についてお届けします!
中学受験は単なる学力勝負ではなく、早めの情報収集や実際に足を運んでみることも重要になります。
今回は、学校選びのヒント、偏差値の正しい捉え方、そして入試形式の多様化について取り上げます。
学校イベントには早めに参加を
「実際に見学してみたらイメージと違っていた」
――こうした声は毎年多く聞かれます。
パンフレットや公式サイトでは分からない、在校生の雰囲気や学校の空気感を知るには、実際に足を運ぶことが最も効果的です。
学校説明会は主に保護者向けで、教育方針や入試制度の説明が中心。
一方、オープンスクールは受験生本人向けに授業体験や部活動体験が用意されており、子ども自身が学校に興味を持つ良いきっかけになります。
特に志望度の高い学校については、説明会や行事に複数回参加することで理解が深まり、学校側にも「本気度」をアピールできます。
小4・小5のうちから文化祭や体育祭に足を運び、お子さま本人も興味を持てる形で志望校選びに向けた視野を広げていくことが重要です。
偏差値の「数字」に惑わされない
中学受験における偏差値は、高校受験や大学受験とはその意味合いが異なります。
中学受験の対象は小6のわずか20%ほど。
つまり、偏差値50であっても、同学年の全体から見れば「上位層」にあたります。
また、中学受験では模試を主催する塾によって偏差値の基準が異なります。
SAPIX、日能研、四谷大塚など、それぞれの模試で偏差値50の意味が違うため、どの模試の数値を参考にしているのかを確認することが大切です。
偏差値が低く見えても、その学校の入試問題のレベルや傾向が子どもに合っていることもあります。
数字だけで判断せず、出題傾向や学校の教育方針にも注目しながら志望校を選ぶようにしましょう。
学校の学習と受験勉強の「ズレ」
小学校での学習内容と中学受験で必要な内容には、大きなタイムラグがあります。
たとえば、分数の乗除や混合計算は小6で学ぶ内容ですが、中学受験のカリキュラムでは小4までにこれらを終え、小5から「つるかめ算」「旅人算」などの特殊算に進むのが一般的です。
このズレを放置すると、受験勉強でつまずく原因になります。
とはいえ、すべての単元を一度で完璧に理解する必要はありません。
中学受験は「らせん型カリキュラム」と呼ばれ、繰り返し学ぶことで定着を図る設計になっています。
特に夏期講習のような長期講習は、過去に学んだ内容を総復習する絶好の機会です。
1回の授業で理解できなかった部分も、復習を重ねることで必ず身につきます。焦らず、着実に基礎固めを進めましょう。
多様化する入試形式 ― 子どもに合う受験方法を探そう
近年、中学受験の入試形式はますます多様化しています。
4科や2科型の一般入試だけでなく、「新タイプ入試」と呼ばれる形式が増加しており、子どもの得意分野を活かした受験が可能になっています。
たとえば英語入試では、英語1科目のみで受験できる学校や、英語資格のスコアで加点される学校も登場しています。また、日本語のリスニングを含む入試や、プログラミング・プレゼンテーションといった個性重視の試験も注目されています。
探究型入試では、資料を読み解いて考えをまとめる力が問われ、表現力や思考力が重視されます。
こうした試験は、学力だけでなく表現や発想に自信があるお子さまにとって有利な選択肢となるでしょう。
各学校のホームページでは、サンプル問題や出題傾向が公開されている場合もあります。
志望校の入試形式を事前にしっかり確認し、お子さまに合った方法でチャレンジしてみてください。
中学受験は、「情報戦」と言われるほど準備段階の取り組みが合否に直結します。
学校見学、模試の比較、入試形式の研究など、今からできることはたくさんあります。
お子さまの個性や得意分野を見つけ、それを活かせる学校・入試方式を見極めていきましょう。