
こんにちは、明光義塾です。
夏休みも、いよいよ終盤。
この時期になると、保護者の方は気になることが増えてくるのではないでしょうか。
「宿題、大丈夫?」
「そろそろ早く寝ないと、学校が始まってから大変だよ」
「もうすぐ学校始まるよ」
中学生なら、
「9月になったら定期テストもあるよ」
と、つい先のことまで考えてしまいます。
新学期を気持ちよくスタートしてほしい。
そう思うからこそ、いろいろ言いたくなるものです。
でも、親が先回りして、
「これをやって」
「次はこれ」
と全部準備してしまったら、子ども自身が「新学期に向けて何を準備すればいいのか」を考える機会は少なくなってしまいます。
だから夏休み最後の一週間。
「ちゃんと準備して!」
と伝える代わりに、少し質問を変えてみませんか?
今回は、夏休みから新学期へ気持ちよく切り替えるために、家庭でできる関わり方をご紹介します。
- まず戻したいのは「起きる時間」と「寝る時間」
- 「学校行きたくない」と言われたら?
- 「夏休み、一番頑張ったことは何?」
- 「9月は何を頑張る?」で答えられなくても大丈夫
- 夏休みにできたことを、一つだけ9月へ
- 中学生は「次の定期テストっていつだっけ?」
- 「大丈夫?」より、答えられる質問を
- 夏休みの最後に、親子で振り返ってみませんか?
まず戻したいのは「起きる時間」と「寝る時間」
夏休み中は、普段より少し遅くまで起きていたり、朝もゆっくり起きたり。
生活リズムが学校のある日とは変わっているお子さまもいると思います。
新学期に向けて、まず戻しておきたいのが、
「起きる時間」と「寝る時間」です。
とはいえ、
「もう学校始まるんだから、早く寝なさい!」
と伝えるだけでは、なかなか本人は動きません。
そんなときは、質問してみます。
「学校が始まったら、何時に起きてたっけ?」
「何時に家を出てた?」
そして、
「じゃあ、何時くらいに寝たらよさそう?」と聞いてみます。
学校へ行く時間は決まっています。
そこから逆算すれば、自分が何時に起きる必要があるのか、そのためには何時に寝たらいいのかが見えてきます。
大人が時間を決めて指示するのではなく、
「自分の生活だから、自分で考えてみる」
そんな機会にしてみてください。
「学校行きたくない」と言われたら?
夏休みが終わりに近づくと、
「学校始まってほしくないな」
「学校行きたくないな」
という言葉が出てくることもあります。
そんなとき、
「なんで学校に行きたくないの?」
と、すぐに理由を聞きたくなるかもしれません。
もちろん、学校で困っていることや不安なことがある場合は、話を聞くことが必要です。
ただ、
「夏休みが楽しかったから、終わってほしくない」
という気持ちから出ている言葉なら、無理に「行きたくない理由」を探さなくてもいいと思います。
そんなときは、
「そうだよね。夏休み楽しかったよね」
と一度受け止めて、
「夏休み、何が一番楽しかった?」
と聞いてみる。
旅行。
部活動。
友達と遊んだこと。
家族で出かけたこと。
家でのんびりしたこと。
楽しかったことを思い出して話しているうちに、
「今年の夏休み、楽しかったな」
と夏休みを振り返る時間になります。
大切なのは、「学校へ行きたくない」という言葉だけに注目するのではなく、その言葉の背景にあるお子さまの様子を見ることです。
なお、「学校に行きたくない」という言葉が続いていたり、学校生活について具体的な不安や困りごとがありそうだったりする場合は、単に「夏休みが終わるのが嫌」という気持ちとは分けて考える必要があります。
「夏休み、一番頑張ったことは何?」
新学期の準備をする前に、もう一つぜひ聞いてほしい質問があります。
「この夏休み、一番頑張ったことは何?」です。
勉強でなくても構いません。
部活動を毎日頑張った。
宿題を計画的に進めた。
朝の漢字を続けた。
習い事を頑張った。
家のお手伝いをした。
苦手なことに挑戦した。
どんなことでもいいのです。
答えてくれたら、
「そうなんだ。どんなところを頑張ったの?」
と、もう少し聞いてみてください。
子ども自身が、
「自分は、この夏にこれを頑張った」
と認識することが大切です。
そして、ぜひその頑張りを認めてあげてください。
夏休みが終わると、どうしても私たちは、
「宿題は終わった?」
「生活リズムを戻さないと」
と、「まだできていないこと」に目が向きがちです。
でも、その前に、
「この夏にできたこと」
にも目を向けてみる。
できなかったことを探すだけではなく、できたことを確認してから次へ進む。
それも、新学期を迎える大切な準備だと思います。
「9月は何を頑張る?」で答えられなくても大丈夫
夏休みを振り返ったら、
「じゃあ、9月は何を頑張りたい?」
と聞いてみるのもいいでしょう。
でも、
「分からない」
「別にない」
と言われることもあります。
そんなときは、選択肢を出してみます。
「勉強?」
「部活?」
「朝の時間?」
「夏休みに続けていたこと?(読書やお手伝い、習い事など)」
いくつか選択肢があると、子どもは考えやすくなります。
旅行へ行くときに、
「どこへ行きたい?」とゼロから聞かれるより、
「海と山なら、どっちがいい?」と聞かれた方が選びやすいのと同じです。
大人が答えを決めるのではなく、
「考えるための材料を渡して、本人に選んでもらう」。
そして、たくさん決める必要はありません。
一つで十分です。
夏休みにできたことを、一つだけ9月へ
新学期だからといって、すべてをゼロから始める必要はありません。
夏休み中にできるようになったことがあるなら、その中から一つだけ9月にも持っていってみませんか?
例えば、
毎朝10分勉強した。
自分で予定を確認した。
決まった時間に起きた。
部活動を休まず頑張った。
家のお手伝いを続けた。
本を読むようになった。
何でも構いません。
ここでも、
「これを続けなさい」と親が決めるのではなく、
「夏休みにやっていたことで、9月も一つ続けるなら何にする?」
と聞いて、本人に選んでもらいます。
自分で選んだものなら、
「自分で決めたこと」になります。
夏休みと新学期は、まったく別のものではありません。
夏休みで得た経験を、一つ次へ持っていく。
それだけでも十分です。
中学生は「次の定期テストっていつだっけ?」
中学生のご家庭では、新学期が始まると定期テストが近づいてくる学校もあります。
ここでも、
「もうすぐテストだよ!」
「そろそろテスト勉強しなさい!」
ではなく、まず質問してみます。
「次の定期テストって、いつだっけ?」
まずは日程を確認します。
そして、
「今日からあと何日ある?」と数えてみる。
次に、テスト範囲を確認します。
範囲が分かったら、
「心配な教科から順番に並べるとしたら?」と考えてみる。
そのうえで、
「今回は何点を目指す?」
「学校のワークは後どのくらい残ってる?」
「じゃあ、いつまでにワークを終わらせようか?」
と具体的にしていきます。
テスト日を確認する
↓
あと何日あるか数える
↓
テスト範囲を確認する
↓
心配な教科順に並べる
↓
目標点を決める
↓
学校ワークの進み具合を確認する
↓
ワークをいつまでに終わらせるか決める
ここまで見えると、
「テスト勉強しなさい」という大きな言葉が、
「じゃあ今日は何をする?」という具体的な行動に変わります。
「大丈夫?」より、答えられる質問を
夏休みの終わりは、保護者の方も焦りやすい時期です。
だからつい、
「宿題、大丈夫?」
「新学期、大丈夫?」
「テスト、大丈夫?」
と聞きたくなります。
でも、
「大丈夫?」と聞かれた子どもは、
「大丈夫」と答えるしかないこともあります。
そこで、質問を具体的に変えてみます。
「宿題、あと何が残ってる?」
「学校始まるまで、あと何日かな?」
「学校始まったら、何時に起きてたっけ?」
「次のテストって、いつだっけ?」
どれも、答えを親が教えているわけではありません。
でも、質問されることで、
「そういえば、あと何日だろう」
「ワーク、どこまで終わっていたかな」
と、子ども自身が今の状況を見ることができます。
まず現状を知る。
そして、「じゃあ、どうしよう?」と考える。
新学期の準備で大切なのは、親がすべて準備してあげることではなく、子ども自身が「今どうなっているか」に気づき、次に何をするかを考えられるようにサポートすることではないでしょうか。
夏休みの最後に、親子で振り返ってみませんか?
今年の夏休み、
旅行へ行った。
部活動を頑張った。
宿題に苦戦した。
毎日少しずつ勉強した。
家族で過ごした。
特別なことはしなかった。
どんな夏休みだったとしても、お子さまはその時間の中で何かを経験しています。
だから、新学期の準備を始める前に、一度立ち止まってみてください。
今夜、お子さまに聞いてみませんか?
「今年の夏休み、一番頑張ったことは何?」
そして答えてくれたら、その頑張りを認めてあげてください。
そのうえで、
「じゃあ、夏休みにできたことで、9月にも続けるなら何にする?」
と聞いてみる。
夏休みが終わるから、またゼロから頑張るのではありません。
楽しかったことも。
頑張ったことも。
うまくいかなかったことも。
全部が、この夏に経験したことです。
振り返ることで、その経験は次に使えるものになります。
夏休みにできたことを一つ持って、新学期へ。
お子さま自身が、
「次はこうしてみよう」
と考えるところから、新しい学期を始めてみませんか。
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