こんにちは!明光義塾です(^^)
2025年に実施される大学入試の共通テストは、学習指導要領の変更によって
「出題科目」「内容」「試験時間」
が大きく変更されることが発表されています。
「何が変わるの?」「去年までよりも難しくなる?」など、
受験生にとっては不安なことばかりですよね。
そこで今回は、2025年の共通テスト基礎知識と、昨年からの変更点や注意点を解説します!
大学受験を控える高校生、保護者さま必見!
夏前のこの時期、時間があるうちに正しい知識を入れておきましょう!
そもそも共通テストとは?
共通テストとは、独立行政法人「大学入試センター」が各大学と共同で実施する共通入学試験のことです。
日程は毎年1月中旬の土日の2日間にわたって、全国で一斉に実施されます。
今年度は、2025年1月18日(土)、1月19日(日)に行われます。
国公立大学の一般選抜受験者は共通テストを受験するのが必須で、
多くの私立大学でも共通テストを利用した受験方法(=共通テスト利用方式)があります。
国公立大学は受けないで私立専願!という場合にも利用できるわけです。
出題方法は「マーク式」です。
だからといって簡単ではありませんよ~!大学教育の基礎となる知識・技能や思考力、判断力、表現力などを問う問題となっているので、本質を理解していなければ解けない問題が出題されています。
出願について!
出願方法
出願の方法は学生と既卒者(浪人生)で異なります。
学生→「志願表」と「検定料受付証明書」を高校へ提出。高校が大学入試センターへ提出してくれます。
既卒者(浪人生)→「志願表」、「検定料受付証明書」に加えて「出願資格を証明する書類」を直接大学入試センターに郵送で提出します。
検定料
3教科以上を受験:18,000円
2教科以下の受験:12,000円
成績通知を希望する場合は800円の手数料を検定料と合わせて納付する必要があります。
納付期間は、2025年9月2日(月)から10月7日(月)までです。
忘れずに納付しましょう。
2025年からの変更点
そもそもなんで変わる?
2025年の共通テストから変更されるのは2022年から始まった「新学習指導要領(=新課程)」を学んだ学生が受験生となるためです。
学習指導要領とは、文部科学省によって定められている教育課程の基準のことです。
学習指導要領は約10年周期で見直しが行われています。
2025年がこの周期に当たったため、変更となるわけですね。
何が変わる?
新教科の「情報」が追加され、現在の6教科30科目から7教科21科目へ変更になります。
また、旧課程履修者に向けて、経過措置が行われます。
以下、教科ごとの変更点をまとめていきます。
教科ごとの変更点
国語
■試験時間が80分から90分に増加
■現代文の大問数が2から3へ増加
※追加される問題には図やグラフに加え、複数の文章もあり、それらを組み合わせて解く力が必要
■配点は現代文100点から110点、古文と漢文はともに50点から45点に変化
数学
■数学②がまとめられて「数学II・数学B・数学C」に変更
※数学①は変化なし
■数学②の選択問題が変化
数学②では、数学Bの「数列・統計的な推測」および数学Cの「ベクトル・平面上の曲線と複素数平面」の4項目から計3項目を選択する
■数学②の試験時間が60分から70分に増加
※選択解答する項目が2から3に増加したため
英語
■英語表現の科目名称が変化
「英語コミュニケーションⅠ・英語コミュニケーションⅡ・英語表現Ⅰ」が「英語コミュニケーションⅠ、英語コミュニケーションⅡ、論理・表現Ⅰ」に科目の名称が変更されるのみ。
地歴公民
■科目の編成が変化
出題科目は以下のように再編され、1科目または2科目を選択する。
「地理総合、地理探究」
「歴史総合、日本史探究」
「歴史総合、世界史探究」
「地理総合、歴史総合、公共」(いずれか2科目を選択)
「公共、倫理」
「公共、政治・経済」
■「歴史総合」は日本史と世界史の近現代史が出題
■選択できない組み合わせや旧課程と異なる科目がある
※選択科目の「地理探究」「日本史探究」「世界史探究」内容は
旧課程の「地理B」「日本史B」「世界史B」とは範囲が異なる。
■一問一答の知識を身に付けることと史資料から読み取る訓練も必要
※知識がなくても資料から読み取れる問題もあり
理科
■基礎科目の数え方が変化
4科目(「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」)から2科目選択だったものが、
1科目(「物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎」)にまとめられる。
【情報】
■「情報Ⅰ」を新設
■試験時間60分、配点100点
■プログラミングやデータ処理、リテラシーの問題を出題
■共通テストでは独自の仮想プログラミング言語「DNCL」を使用
大学入試センターによる情報!
試作問題
大学入試センターで試作された問題が掲載されていますので、
各教科どんな傾向があるのか探ってみましょう。
《大学入試センターHP》
令和7年度試験の問題作成の方向性、試作問題等 | 独立行政法人 大学入試センター
実施要項
より詳しく知りたい方は、こちらをご参照ください!
《大学入学共通テスト実施要項》PDF
旧課程履修者の経過措置は?
旧課程履修者は新課程を履修していないため、新課程を学び直さないといけないの?と思う方もいるかもしれません。
でも大丈夫!そんなことはありません。
2025年の共通テストは旧課程履修者が不利にならないように、現行の出題教科・科目が経過措置科目として出題されます。
経過措置科目では「地歴・公民」「数学」「情報」について旧課程の問題が出題されます。
また、旧課程履修者は新課程科目と経過措置科目どちらでも選択可能で、新旧両課程の教科を混ぜて受験することも可能です。
ただし、地歴公民では注意が必要です!
地理歴史、公民で2科目選択する場合、例えば「歴史総合,世界史探究」と「旧日本史B」のように新旧を組み合わせて選択することはできません。
科目選択時の注意点!
共通テストでどの科目の受験が必要かについては、大学によって異なります。
志望大学のHPなどで募集要項を必ず確認してください。
特に、学部・学科によっては特定科目が受験必須だったり、一部の科目を出題科目として指定していなかったり、共通テストで選択が不可になる科目の組み合わせがあったりします。
志望大学が決まってきたら、どの大学でどの科目を使って受験するか早めに確認しておきましょう。そして、それぞれの科目の対策を進めていきましょう。
まとめ
今回は、大学受験の共通テストについてでした!
初めて知る内容もあったでしょうか?
受験は早めに情報を集めておくことが大切です!自分から積極的に情報収集していきましょう💪
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