こんにちは!明光義塾です。
『中学受験情報』では、
実際に、各中学校に通われている生徒さん・保護者様からの声をもとに、各中学校のリアルな情報をまとめてご紹介します★
加えて入試の傾向をもとに、具体的な学習アドバイスも!
では早速まいりましょう!
今回は高知県高知市にある土佐中学校についてご紹介いたします!
【土佐中学校】
◆校風◆
いわずと知れた、県下ナンバーワンの進学校。
生徒の自主性を重んじてくれる校風。
進路指導についても「何が何でも偏差値の高い大学へ行きなさい。」ではなく、生徒それぞれの希望に寄り添った進学を後押ししてくれる学校です。
部活動に入っている生徒の割合も高く、文武両道で頑張っている生徒も多いです。
進学校でありながら、高校中学ともに県内強豪の部活動も多く、
甲子園に出場経験のある野球部をはじめ、四国大会常連の吹奏楽部などが有名です。
学校行事もさかんで、毎年運動会では「やぐら」が作られ、一種の名物になっています。
・学校生活を文武両道でがんばりたい
・課題などを多く出されるよりも、自発的に勉強に取り組みたい
こういった人にはピッタリの学校です。
◆交通アクセス◆
最寄り駅は土佐電鉄桟橋線の「梅ケ辻駅」から徒歩3分。
のいち駅からの通学を考える場合、高知駅から歩くにはちょっと遠いので、路面電車に乗り換えるか高知駅から自転車で通う生徒も多いです。
◆進学実績◆
2020年度現役国公立大学進学率 49.7% ととても高く、卒業生294名中 146名が合格!
現役で約半数が国公立大学に合格しています。
県下ナンバーワンの実績と言って間違いないでしょう。
国公立医学部にも現役で16名が合格。
また、既卒生を含みますが、東京大学に8名・京都大学に9名が合格しています。
私立の大学についても、関関同立はもちろん、早慶上智や東京理科大学など関東の私立大学へも多数の進学実績もあります。
◆入試情報◆
★他校が6月などに行っているオープンスクールは実施されない
土佐中学校ではいわゆるオープンスクールの実施がありません。
学校の雰囲気を知るには運動会や文化祭などの学校行事を見学する方法があります。
★毎年11月に行われる入試説明会には参加必須!
学校の説明なども行われますが、入試問題についての説明がとても充実しています。
各教科の作問担当の先生から教科ごとに出題方針や問題傾向、前年度の合格者平均点などかなり詳しい話があります。
★受験プラン
高知県最難関の中学校のため受験者の学力層も高く、
土佐中学校受験前に愛媛県の愛光中学校や岡山県の岡山白陵中学校、兵庫の神戸女学院中学校などを力試しに受験する人もいます。
不合格だった場合には土佐塾中学校の後期入試を受験するプランも考えられます。
◆入試倍率◆
|
定員 |
出願者数 |
合格者数 |
倍率 |
2021年 |
250人 |
334人 |
261人 |
1.28 |
2020年 |
250人 |
325人 |
260人 |
1.25 |
2019年 |
250人 |
373人 |
262人 |
1.42 |
*例年、高知学芸中学校などの中学校にも出願して、当日欠席する受験者が10名程度います。
◆入試問題の傾向◆
入試は2日間にわたって行われ、
1日目が国語A 国語B 社会の3科目、
2日目が算数A 算数B 理科の3科目と面接が行われます。
配点は国語150点(ABあわせて)・算数(ABあわせて)150点・理科100点・社会100点の500点満点。
合否については科目ごとのバランスなどや男女比などは考慮せず、純粋に得点上位から合格を出す方針です。
国語AB
国語Aで説明的文章が出題されれば、国語Bで文学的文章が出題される傾向です。
逆に国語Aで文学的文章が出題されれば、国語Bでは説明的文章が出題されています。
問題文の文章量は多いわけではなく、問題文自体も難解な文章は出題されていません。
一般的な小学校6年生であれば、十分理解できる文章だと言えるでしょう。
しかしながら、記述問題が多く、思考力が求められる問題が多いので、その点が難解です。
一般的な問題集の読解問題を解く以外にもプラスアルファの対策が必要です。
また、ここ数年はABのどちらかで条件作文の問題も出ているので、表現力も問われています。
漢字の出題ももちろんありますが、漢検5級程度の読み書きができれば問題はありません。
ことわざ、四字熟語、語句の意味などの知識問題の出題もあります。
算数AB
単純な計算問題は算数Aの第1問目のみで、2問目以降は特殊算や図形の問題が並びます。
ごく基本的レベルの特殊算の問題の出題も多いので、そこで得点を取っておきたいです。
複数の分野を組み合わせた複合問題の出題もありますが、意地悪なひっかけ問題や極度にひねってある問題などの出題はなく、良問が多い印象です。
一般的な問題集には載っていないパターンの問題の出題もあるので、応用力が問われます。
最大の特徴は算数のBの問題で答えだけではなく、求め方を示さなければならないことです。
普段の問題演習から途中式や面積図などをきちんと書くクセをつけることが必要でしょう。
また、部分点を積極的につける採点方針のため、完答できなくても、わかっているところまでは書くねばりが合否を分けるかもしれません。
食塩水の濃度などの割合についての問題や旅人算などの速さについての問題、立体の体積などの図形の問題は出題頻度が高いので、特に重点的に演習をしておきたいところです。
理科
例年、大問6問程度の構成で、1連の文章や実験、観察などについて大問の中で複数の出題がされる形式です。
小問集合のような1問1答形式の出題はありません。
必ず生物・化学・物理・地学の各分野からの出題があります。
大問の中の1問目は基礎知識を問われる平易な問題が多いので、ここで確実に得点しておきたいです。
学校の教科書や問題集には載っていない実験などが出題されることもあるので、対応できるように日ごろの問題演習の時からただ正答してよしとするのではなく、実験や観察の目的、その結果や現象がなぜ起こったのかを深く理解しておくようにしましょう。
社会
歴史・地理・公民の各分野からバランスよく出題されています。
基本的な語句の知識を求められる問題の出題もありますが、歴史ではできごとの順番を並びかえたり、各時代の法や制度について説明する記述問題の出題が多いです。
地理では各県や各国の生産物や気候の特徴を考えて、県名や国名を答えさせる問題の出題が多くみられます。
公民分野の問題の中では時事問題の出題が毎年あるので、ニュースのトピックスをチェックしておくようにしましょう。
社会はよく暗記科目と言われますが、語句を繰り返し暗記するだけでは太刀打ちできません。できごとが起こった順番や、法や制度の内容、各地域の気候や工業製品や農作物の特徴まで文で説明できるようにする演習をしましょう。
最後に
学校選びはとても重要です。
中高一貫なら6年。
大学も付属なら10年も通うことになります。
今はネットで様々な情報が手に入ります。
しかし、何より大事なのは、実際に行って見てみること。
行ってみることで、
通学路にどんなお店があるのか、街灯の状況や、交通状況、
生徒や先生たちの雰囲気、学校の施設など様々なものが見えてきます。
ネットの情報だけでなく、行って見てみた、肌感覚を大事にしてください。
次回もお楽しみに~!
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